正しい姿勢

猫背や反り腰などは身体への負担が大きくなります!

◆姿勢を見るときには重心線が基準です!◆

重心線とは、身体の正面から見るときは、左右を対象に分ける中心の線になりますが、身体の側面(横)から見るときには、基準となる点(ポイント)があり、以下に挙げる5つのポイントを結んだ線になります。

 

≪重心線≫

1.耳たぶ

2.肩峰(肩のいちばん外側の骨)

3.大転子(股関節の少し下の外に突出した骨)

4、膝蓋骨後面(お皿と言われる骨の関節側)

5、外果の約2cm前(外くるぶしの約2cm前)

 

この重心線よりも頭が前に出ている場合、頭が前に倒れている状態と同じなので、首~背中~腰までの筋肉で頭がそれ以上倒れないよう、常に力を入れて支えることになります。そのために、肩こりのような症状が出たり、ぎっくり腰になってしまうことも予測されるようになってしまいます。また、頭が前に出ると両肩も前に出てしまい肩を前に巻き込むような状態になります。この状態になると後ろ側の筋肉だけでなく、首の前の筋肉や胸の筋肉にまで力が過剰に入ってしまい、呼吸が浅くなることもあります。

 

姿勢の乱れがもたらす悪影響は計り知れません。頭から足までを結ぶ線になるので、頭を後ろに戻しただけでは改善は難しいです。意識して姿勢を正すと共に定期的に身体のケアをしましょう。

巻き肩とは?

◆姿勢の悪い方に多く見られます!◆

猫背もそうですが、この巻き肩というのは姿勢の悪い方には必ずと言ってもいいほど見られます。これは、上のイラストのように頭の上から見ると肩が前に出ている状態ですが、真っすぐ前に出ることができないので、内側に巻くように前へ出ているため「巻き肩」と言われます。

 

巻き肩の状態になると肩が前へ出るので当然の事になりますが、背中が左右から前に引っ張られます。常に引っ張られていれば、筋肉や血管を圧迫している状態が続くことになります。そのために循環不良となり、全身の状態も悪い方向へと進んでしまいます。これは、身体の後面で起こっているものなので、身体の前面は緩んでいるように思えますが、前面も緊張している状態が作られてしまいます。

 

なぜ前面も緊張するのかというと、緩んでいるということは支えが弱くなるという考えを持つことができます。人間は二足歩行で行動し、この時に姿勢を維持する筋がありますが、腹筋などがそれに当てはまります。では、この腹筋に力を入れずに歩くとどうでしょうか?

 

腹部の部分がつぶれるようになり、身体が前へ折れてしまいます。それに伴い背中だけでなく腰まで折れるようになってしまいます。この状態では更に姿勢が崩れるため、腹筋に力を入れてそれ以上前に倒れないように支えることになります。このように、緩んでいる状態で安定しない部分を支えるために力が入り、緩んでいる部分なのに更に負担をかけてしまうことになります。

 

人間はバランスを保ちながら歩き動きます。上記のように、肩の一部分の状態が乱れることで他の部位にまで乱れが伝わります。一部分の不具合により全身のバランスが崩れ、これが様々な不調を引き起こします。

 

肩こりだから肩を揉めば良い、というものではないので、当院に来院される患者様の中にもいましたが、いくらマッサージをしてもなかなか良くならないという、肩や背中の不調を訴える方がいます。根本となる原因をつきとめ、不調を及ぼす状態を変えなくては、手技によって筋肉を緩めたり、物理療法等を行っても、患者様や施術者が本当に望む結果にはたどり着けません。

 

身体の不調が気になるときは、理論と技術をもって施術できる専門家に診てもらいましょう!

姿勢は下半身が大切!

◆土台となる下半身の安定が必要です!◆

姿勢というと、上半身の違いに注目することが多いですが、実際には、二足歩行をする人間にとって

下半身の安定がとても大切となります。

 

軟体動物は違いますが、一般的な動物というのは骨によって骨格と呼ばれる形を形成しています。理論上では、人間はこの骨格だけで立っていることが可能です。この骨格を動かすために関節があり筋肉があります。なので、骨格が正しい位置にあれば楽に立つことができるはずなのです。

 

骨格のイメージが浮かばない方は、建築中の家などを思い浮かべていただくと、わかりやすいかもしれません。まずは土台となる地盤をコンクリートで固めます。家は歩かないので比べることが難しいですが、人間にとっては道路や地球そのものが地盤になるでしょうか?

家造りでは、このコンクリートの地盤の上に骨格となる柱を組んでいきますね。建築方法には様々なものがありますが、鉄筋コンクリートなどといわれる建築では、コンクリートの壁や支柱の中に鉄筋棒を入れてさらに骨格を強いものにしています。

 

人間の骨格は、足先から頭の頂上までの中心に1つの軸を立てているかのように造られています。この軸の乱れが姿勢の乱れにつながりますが、上半身だけの軸の乱れであれば下半身は安定しているので

動くことは可能なはずです。しかし、下半身の軸が乱れてしまうと、上半身は大丈夫でも歩くことが出来ないことで動けなくなってしまいます。

 

これらのことから、下半身の骨格が安定していることが重要となりとても大切なことになります!

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